
「チョウザメ」と聞くと海にいるサメを想像してしまいますが、実はチョウザメはサメではありません。チョウザメは淡水魚あるいは遡河性の魚で、その卵は世界三大珍味の一つ「キャビア」として知られています。
胸ビレを水平に広げたまま泳ぐことや尾ビレが上下非対称なことなど、見た目の特徴がサメに似ているところから「サメ」という名前が付いたと言われています。
さらに背中や体側に一列に並ぶ骨のように硬い鱗を持ち、その形が蝶が羽を広げた形に似ているところから「チョウザメ」と名付けられました。

北海道のアイヌ民族はチョウザメの鱗模様を活かした装飾品や道具を製作していました。鞘や入れ物などの小型の日用品に使用され、その美しい鱗のデザインが特徴として受け継がれていたのです。

硬骨魚類であるチョウザメは表面が丈夫で加工後も高い耐久性を持っています。そのため長く使用できる製品に適しているのです。
チョウザメは現在ワシントン条約で厳しく制限がかけられており、加工の難しさから製品を取り扱っている所も少なく大変貴重なレザーとなっています。
チョウザメの革はその独特な質感や耐久性から特別な魅力を持つ素材です。また歴史的な背景や加工の難しさからも、その価値の高さが伺えます。現代ではこうした伝統的な素材を使った製品が注目を集めており、今後もその独自性が新しいデザインやクラフトの中で活かされていくことでしょう。
「チョウザメ」と聞くとキャビアを連想する方が多いかもしれませんが、その皮革としての可能性にもぜひ目を向けてみてください。その歴史と美しさを知ると、新たな魅力が見えてくることと思います。
それでは今回は「チョウザメレザーの魅力について」でした。次回のブログもぜひご覧ください。